「2020年オリンピックの東京招致成功」は、マスコミをはじめ日本中で明るい話題の象徴のように扱われている。しかし、本当に、いわれているほど日本全体に幸せをもたらすイベントなのだろうか。業界の中でもっとも歓迎していると思われるゼネコンの長老から意外にも「本当をいうと、2020年の東京オリンピック招致は成功してくれない方がよかった」という本音発言が飛び出した。彼の発言は意外なだけでなく重い発言である。 ゼネコン業界の長老、A氏は大手ゼネコンX社の数代前の社長を務めただけでなく、いまでも大株主としてX社の経営に関与している。A氏は「2020年の東京オリンピックは国のためにも、業界のためにも、X社のためにもならない。そのようなものを、なぜ安倍首相が南米まで出かけて後押しし、すべてのマスコミが諸手を挙げて歓迎するのか。全く理解できない」と、マスコミ関係者が多数出席していた会合でいい切った。 A氏の2