急速に発達した低気圧は3日朝から西日本を襲い、同日午後には東日本でも猛威をふるって、交通機関が大きく乱れた。 瀬戸大橋上で7時間以上立ち往生した「マリンライナー」の乗客らは、疲れ切り、「なぜ出発前に止めなかったのか」とこぼした。 JR瀬戸大橋線の快速「マリンライナー27号」(5両)が児島駅(岡山県倉敷市)を出発したのは午後0時5分。その後、橋上の風速計が規制値の25メートルを超えたため、列車は、児島駅の5・5キロ先、櫃石(ひついし)島(香川県坂出市)付近の瀬戸大橋上で停止した。午後7時25分にようやく運転を再開し、坂出駅(同市)に到着したのは午後7時45分。14分ほどで着くはずが、7時間40分かかった。 乗客によると、車内では「運転再開は未定です」との車内アナウンスが度々流れ、約170人の乗客に食べ物と水が配られた。強風にあおられて車体が揺れ、不安がる人や、腰が痛くなったのか、通路を歩き回