【カイロ=石合力】エジプト・ルクソールで熱気球墜落事故を起こしたスカイクルーズ社のアフマド・サウィ社長は4日、カイロの観光省内で事故後初めて会見し、保険による乗客への補償額が総額で840万〜900万エジプトポンド(約1億1600万〜1億2500万円)になると語った。 事故では乗客20人のうち、飛び降りて負傷した1人を除く19人(うち日本人4人)が死亡した。死傷者1人当たりの補償額は600万円程度になる。ツアーを主催したJTBグランドツアー&サービス(東京都)は「オプションのツアーだった」(井上康史執行役員)として、現時点では補償に応じるか、明らかにしていない。 サウィ社長は、これまでの調査でバーナー(燃焼)部分と燃料ボンベを結ぶホースが着陸時にバーナー部分から外れ、火災と気球の急上昇を起こしたとの見方を示した。ホースは約2年前、気球を製造したスペインの会社からリコールの連絡があり、交換