(※イメージ画像)Photo by Germán Poo-Caamaño from Flickr 編集部から「最近の東京都の不健全指定はBLばかりなんで、それについて書いてョ」との依頼。なので、久しぶりに東京都の不健全図書について書いてみることにする。 長らく、毎月の指定がどうなっているのか確認なんてしていなかったんだけど、なるほど最近は完全にBLばかりが指定される。あたかもBLがいかに不健全な本かを晒す制度になっているということだな。 東京都が毎月120冊あまりの雑誌と単行本を店頭で買い揃えて審議会を挟んで「不健全図書」を決めるこの制度。制度の詳細は拙著『コミックばかり読まないで』(イースト・プレス)ですべて書いたので、そちらを参照のこと。ま、明らかなのは流行廃りがあるということである。 このことは、二子玉川にある東京都公文書館にいけば一目瞭然。実に1964年に毎月、不健全図書を指定する