東日本大震災が起きた直後、想像を絶するような津波が襲い、1万5000人以上の犠牲者がでました。事後は、停電や断水をはじめ、現地のライフラインやアクセスが絶たれるなどの大混乱をきたしました。事後の問題として、あまり知られていませんが、実はロングスパンで脅威となったのが、感染症の罹患や避難所生活での二次感染被害でした。 震災直後、その被害の最前線を目の当たりにし、自治体とともに対策に臨んできたのが、東北大学病院 感染症の専門チーム。大震災から5年が経過した今、未曾有の大災害の経験を糧に、感染症対策のノウハウが蓄積され、進化しています。 今回、ムンディファーマ主催の感染症対策メディアセミナー「感染症危機管理の重要性~3.11の事例に学ぶ」の取材とあわせて、東北大学病院 総合感染症科/検査部 教授の賀来満夫さん、同大学病院 助教授で感染制御薬剤師の吉田眞紀子さんに、誰にでもかかり得る感染症の怖さと