自民党の杉田水脈[みお]衆院議員(比例中国ブロック)からツイッターなどで、研究内容を「日本の国益を損なう反日研究」などと繰り返し誹謗[ひぼう]中傷され名誉を傷つけられたとして、ジェンダー論を研究する京都や大阪の大学の女性教授らが杉田議員に対し、損害賠償とツイッター上での謝罪文掲載を求めた訴訟の判決が25日、京都地裁(長谷部幸弥裁判長)であった。長谷部裁判長は、教授らの請求を棄却した。 判決によると、原告の大阪大の牟田和恵教授(3月に定年退職)、同志社大の岡野八代教授ら4人は、2014~17年度に日本学術振興会の科学研究費助成事業(科研費)で、ジェンダー平等の実現に向けた共同研究に取り組んだ。原告側は、自身らの研究について、杉田議員がツイッターやインターネットテレビなどで「ねつ造である」「研究費を流用している」と投稿や発言をしたとして、研究者としての名誉を傷つけられたと主張していた。一方、杉