自殺対策に関連した講演を行ったあとの、質疑応答の時間。ある男性が、「問題のある薬は処方しないでもらいたい」といった趣旨の発言をした。その人は、「精神科を受診して薬を飲んだら、よけいに悪化した」といった相談をメールで受ける活動をしているのだという。 「薬が欠かせない病気もあるし、実際に服用して良くなったケースのほうが多い。処方しない、というわけにはいかない」といった答え方をしたが、あまり納得してもらえなかったようだ。 たしかに先ごろ、日本の精神科の4学会も、「不適切な多剤大量処方はやめて」といったメッセージを、医師らに向けてホームページで公開した。薬を出してもなかなか症状が改善しないとき、つい「じゃ、あの薬も併用してみましょうか」と薬の種類や量が増えてしまうことがある。その結果、患者さんの手持ちの薬が多くなり、自殺目的での過量服薬につながる場合も出てくる。 もちろん、「不適切な処方」はよくな
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