これまでの中国のネット文化を取り巻く議論は、オンライン人権運動の盛り上がりを中心として繰り広げられて来た。しかしながらここ数年、個人の性行動を公然と表現するネットエロティシズム文化も目立つようになってきている。 香港中文大学Katrien Jacobs准教授は「人民ポルノ」に関する研究として、中国のネットにおける「自作の(Do It Yourself = DIY)」アマチュアポルノ文化、そして中国のネット検閲の枠組み内におけるポルノ作成者と消費者の相互作用について調査を行ってきた。 以下は、Jacobs准教授の近刊「People's Pornography: Sex and Surveillance on the Chinese Internet (人民ポルノ:中国のインターネット上でのセックスと監視)」についてRonald Yick とOiwan Lamが行ったインタビューの内容である。