【おどP】1/6 -out of the gravity-【初音ミク】 [音楽・サウンド] 2019/5/7追記ミリオンありがとうございました!月に行ってみたいぼーかりおどPです。■読み方は「ろ...
アングラボカロシーンの鬼才、ヒッキーPが初の一般流通アルバム「Eutopia」を発売しました。今回はEutopiaの発売元である「GINGAレーベル」のインタビュー後編をお届けします。前編の「ボカロシーンの鬼才を口説いたGINGAレーベルとは」と合わせてお読みください。 商業盤は売れてナンボの世界。それ自体は悪ではない。音楽マーケットのヒエラルキーがピラミッド型なら、市場が拡大するほど底辺は豊かになっていくはずだからである。 ところが90年代半ばに絶頂を迎えたCDバブルを振り返ってみよう。リリース数を絞り、少ないタイトルに大量の広告費を投入することで、効率良く収益を上げるというのが、この時代のメジャーの手法であった。その結果、規模こそ大きくなったが、ピラミッドの底辺は切り捨てられ、多様性に乏しい市場になってしまったのである。 CDバブル崩壊後に生まれたボーカロイド関連の音楽市場も、それと似
ヒッキーPがアルバムを発売することになった「GINGAレーベル」 ヒッキーPの名前で知られるボカロP、大高丈宙(おおたか ともおき)が、初の一般流通アルバム『Eutopia』を発売した。発売元は七尾旅人やROVOなどのタイトルをリリースしている、ワンダーグラウンド・ミュージック。その中に「GINGA」という、ネットを軸足に置いたレーベルがあり、『Eutopia』はそこからリリースされた。 GINGAレーベルの発足は2011年の5月。ネット系のレーベルとしては後発の部類に入る。しかし、コンピレーションでリリースしているアーティストのセレクションが面白い。ヒッキーPの他には、椎名もた(ぽわぽわP)、きくお、手タレP、competor、大丈夫P、Kagem、KTG 、sansuiPなど。メジャー系の人もアンダーグラウンド系の人も渾然一体という内容で、しかもボーカロイドのキャラクターを前面に出して
ニコニコ動画で、いわゆる「アングラ系」と呼ばれる作家は数多い。中でも、ヒッキーPはかなり特殊なポジションにいる。極端に短い楽曲構成やノイズを多用した音作りは、一聴すると確かに実験的で、アンダーグラウンドの括りも肯けないわけではない。 ただ、和声の使い方やメロディーラインは非常にポップで、決してアングラのためのアングラをやっているわけではない。少なくとも作曲技術的には、他の「メジャー」なボカロPと比較して劣るところはなく、むしろ実験的な構成であるところに何らかの意思を感じてしまうくらいだ。 作風からは少々近づきがたい感じもあるが、我々の入手した情報によれば、様々な作家を発掘したことで有名な「VOCALOIDアンダーグラウンドカタログ」の初代編者はヒッキーPだったらしい。前回のこんぺいとうPを見出したのもこのカタログだ。 作家の多くは自分の置かれた状況に自覚的だが、自分自身でシーンの組織化に向
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