日本の各地にはさまざまなラーメン文化があって、多くのご当地ラーメンが存在する。 そんな中、ラーメンマニアのあいだで密かに注目されているご当地ラーメンがある。 それが、岡山県の最南西、広島県境にある笠岡市の「笠岡ラーメン」だ。 具にもダシにも老鶏「カシワ」を使うのが特徴 「笠岡ラーメン」とは、いったいどんなものだろうか? 笠岡市の笠岡商工会議所に、地元の笠岡ラーメンをこよなく愛し、知り尽くす人がいると聞いて向かってみた。 それが高橋 宏文(たかはし ひろふみ)さんだ。 ▲笠岡商工会議所の高橋 宏文さん ──はじめまして。まず、笠岡ラーメンの定義や特徴を教えてください。 高橋さん:笠岡ラーメンの定義は…… スープのダシに「トリガラ」を使っている 具材として「カシワ」の煮鶏が入っている 以上! ──そ、それだけなんですか!? 高橋さん:はい。実は、笠岡ラーメンの起源は戦前に遡ります。「笠岡ラーメ