兵庫県尼崎市の民家の床下で男女3人の遺体が見つかった事件で、角田(すみだ)美代子被告(64)=別の傷害致死罪などで起訴=の息子が通っていた兵庫県尼崎市の市立中学校の元校長(63)が23日、取材に応じ、平成14(2002)年に息子の卒業をめぐって美代子被告らとトラブルとなり、事態を収拾するため、教育長に辞表を提出していたことを明らかにした。最終的には撤回されたが、「卒業させるために辞表を出した。今思えばおかしいが、それしか考えつかなかった」と当時の心境を振り返った。 関係者によると、息子は中学時代、ほとんど登校しておらず、美代子被告も「うちには家庭教師が3人おるからええんや」などと話していたという。 だが、突然、「学校は息子を放置していた」と因縁をつけ、留年させるよう要求。元校長は、14年初めから美代子被告の自宅を数回訪れて話し合う中で、「卒業との交換条件と感じた」と辞表を提出し、美代子被告