歌川広重が最晩年に描いた「名所江戸百景」。その中から動物を描いた作品8点を選び、他の作品も交えながら、詳しくご紹介いたします。 【購入にあたってのご注意】 ・この記事は有料記事です。1点まで無料で公開していますが、8点全てをご覧いただくためには、無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。 ・料金は200円です。 ・無期限でご覧いただけます。 ①猫 「浅草田甫酉の町詣」 格子窓のそばにちょこんと座っている可愛らしい白猫。両耳を立てて、外の景色をじっと眺めています。 場所は吉原遊廓の妓楼の2階。遠く西の方角には、富士山が見えます。空が赤く染まっているので、夕暮れの時刻なのでしょう。雁の群れも巣に帰ろうとしています。 窓の外は、浅草寺の北の地域。江戸時代には田んぼが広がっていました。 しかし拡大してよく見てみると、田んぼの中をあぜ道を歩いている行列のシルエットが見えます。