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  • 日本の古本屋 / 『神田神保町書肆街考』について

    神田神保町という特殊な大学街=古書店街の形成を論じた『神田神保町書肆街考』を執筆しているときに感じたのは、日は「中金持で中貧乏な国だなあ」ということだった。アメリカのような超格差社会だと大金持ちと大貧乏人しかいない。そのため大金持ちの子供が行く大学の授業料はとてつもなく高い。年間四〇〇万円以上である。一方フランスのような平等が建前の国だと大学の授業料は無料である。 では日はというと、真ん中くらいの授業料で年間一〇〇万円。そのため日の大学は専任教員の数を限定し、不足分を非常勤講師で補わざるをえない。神田神保町に明治・中央・日大・専修などの大学が蝟集しているのは非常勤講師の掛け持ちに便利だからである。 これと同じ構造を神保町の古書店街にも見ることができる。非常勤講師のやり取りに相当するのが市会である。ここでは、仕入れた不要な古書を出品し、必要な専門古書を買うことができる。市会という相互扶

    日本の古本屋 / 『神田神保町書肆街考』について
    ncc1701
    ncc1701 2017/04/25
    古本屋はもう滅びゆく業種だよなあ。昔は家の周囲に十軒くらい古本屋があって、休みの日に自転車で巡るのが本当に楽しかったが、今はもう一軒もない。
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