方言は、「地方なまり」、「お国言葉」、「東北弁」などと呼ばれる各地方の特色をもった言葉のことをいう。当図録では、各地域住民にとって、方言に対する感じ方は様々である点を示す。 明治維新以降の国民統合へ向かう動きのなかで、東京方言が標準語とされたため、それ以外の方言に対して遅れたもの、あるいは国内のコミュニケーションを阻害するものとしてマイナスのイメージがつきまとうこととなった。最近では学校教育やテレビの普及などで標準語の使用や理解が容易となったため、むしろ、多文化共生の考え方に沿って、我が国の文化をより豊かなものにする方言の役割が見直されている。 図には、NHKの全国県民意識調査の結果を使って、方言に対する各都道府県民の感じ方について、X軸には方言への愛着度、Y軸には方言の使用を恥ずかしいと思うかの相関図を示した。 愛着度では、沖縄で83.0%が好きと最も高い値を示し、千葉では41.0%と最