幼稚園児が帰宅準備をする間、保育園児らは教室とは別の場所に集まり、ボール遊びをして過ごす(横浜市都筑区の「ゆうゆうのもり幼保園」で)=中司雅信撮影 幼稚園と保育園の機能を併せ持つ認定こども園。制度の開始から3年以上たつが、現場では試行錯誤が続いている。設置数も思うように伸びておらず、現場の声を生かした制度づくりが求められている。 横浜市都筑区の認定こども園「ゆうゆうのもり幼保園」には、3〜5歳の幼稚園児125人、保育園児58人が通う。一つのクラスに幼保双方の園児が在籍する。このほかに、0〜2歳の保育園児27人がいる。 「『風っ子』の人たちは1階に集まって下さい」。園舎2階の教室でクラス担任が呼びかけると、園児たちが移動を始めた。「風っ子」とは、幼稚園児が帰宅する午後2時以降も園に残る保育園児らのこと。 担当職員の指導で保育園児らがボール遊びをしている間に、幼稚園児らは母親と一緒に帰ったり、