ゆるキャラブームが続く中、宮崎市のクリーニング業者、吉永定晴さん(59)の元に、全国各地から着ぐるみの洗浄依頼が相次いでいる。 手作業による丁寧な仕上がりが評判となり、昨年は約200体を丸洗いした。最近は企業や大学などでも着ぐるみを使ったPRが盛んで、注文が増えているという。 吉永さんはクリーニング会社を妻美幸さん(58)と2人で切り盛りしている。布団の丸洗い専門だったが、約10年前、市内のゲームセンターから着ぐるみのクリーニングを引き受けたのをきっかけに、口コミやインターネットを通じて知られるようになった。 洗浄は、まず外側を高水圧のシャワーで洗い、洗剤を使ってブラシでこする。内側には自前で培養したEM菌(有用微生物群)の液体を振りかけて汗の臭いを落とす。柔軟剤で仕上げ、布団専用の脱水機などで水気を取り、3~4日ほどかけて自然乾燥すると、ふわふわした手触りに仕上がるという。