タグ

ブックマーク / www.miyadai.com (3)

  • 昨年の映画を総括しました〔一部すでにアップした文章と重なりますが…) - MIYADAI.com Blog

    宮台:今年の映画を語るときにはずせないのは『恋空』です。年長世代である私たちにしてみると、のけぞる映画です。結論からいうと、携帯小説映画で意識的にシミュミレートしようとして、わざと短絡的に作った映画でしょう。さもなければ、とてもじゃないが理解できません(笑)。 輪姦されても彼氏が抱きしめれば一瞬で回復するし、セックスすれば一瞬で妊娠するし、妬んだ女が突き飛ばせば一瞬で流産するし、次の男があらわれれば一瞬でくっつくし、という短絡ぶり(笑)。別れた彼氏が癌だったとなれば元のさやに納まり、最後には何事もなかったかのように家族の元へ帰る。 携帯小説の編集者によれば、情景描写や関係性描写を省かないと、若い読者が「自分が拒絶された」と感じるらしいんです。情緒的な機微が描かれていない作品、単なるプロットやあらすじの如き作品が望まれる。「文脈に依存するもの」を語らず、「脊髄反射的なもの」だけを描く作品で

  • 田口ランディ『オクターヴ』解説

    ■98年の末から翌年にかけて猛烈なを経験した。きっかけは熱心な若い読者の自殺だった。後に藤井誠二との共著『美しき少年の理由なき自殺』(メディアファクトリー)の主人公となった20歳の男性だ。症状がもっとも重かったときは、完全に寝たきりだった。 ■朝から晩までベッドに入ったまま抜け出せない状態がまる2か月続いた。そういえば元々的な気質があった。20代後半ぐらいから必ず1か月に1日か2日眠り続けた。年末になると必ず数日間寝込んだ。錆びた歯車の回転がだんだん落ちて回らなくなっていくのだ。 ■ただ私は精神科医にかかったことがない。私は若い頃から精神科医を嫌ってきた。意味のない社会に適応させる「社会の奴隷」だと思ったからだ。このときも診てもらわなかった。だから薬も飲まなかった。ある日ふと「起きられそうだ」と思い、生活へと復帰した。 ■読者の死がきっかけだったが、それ以前から無意味感に苛まれながら仕

    neanias
    neanias 2007/04/15
    だめ宮台の典型。個人的に共感するとこもあるんだけど。そっちいったらだめだよ、って誰か言う人いないのか。まあこういうところが宮台の"魅力"を形成してることもいなめないが…。
  • 日本のサブカルは今年もますます「痛み」や「悲劇」から遠ざかりました - MIYADAI.com Blog

    ──────────────────────────────────────── 「死にオチ」作品が溢れる日。少しも痛みを感じない。真に痛いのはこちらに突き刺さってくる悲劇のみ。真の悲劇を映画『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』に見出す ──────────────────────────────────────── 【だらしない「死にオチ」を越えよ】 ■過去8年間、年末になるとTBSラジオで宮崎哲弥氏と一緒に年間音楽の総括番組『M2:J-POP批評』を放送し続けている。実は「J-POPは終った」は三年前の物言い。今や常態なので話題にもならない。以降は番組名に反して映画漫画テレビをも取り扱ってきた。 ■番組で私は、年間の音楽映画漫画などのサブカル全体を一言で括ることにしている。昨年は「主語の欠落」。誰が主語であってもいいような入替可能なモチーフの隆盛を言う。今年は「痛みの欠落

  • 1