つい先日、傘差し片手運転の自転車に横から衝突された。 何の変哲もない、雨降りの歩道での出来事であった。 太ももにタイヤがめり込み、ジーパンが土まみれになり、おでこに貼っていた冷えピタがはらりと落下した。 前触れのない接触事故だ。 少々の痛みを感じたが、とっさの攻撃に「ギャァーー!」と悲鳴を上げる女子力は発揮できなかった。 僕はしばし、ぼーっとした。 痛がることもなく、汚れを払うこともなく、表情を一変させることもなく。 横で直立する電柱のごとく、ひたすらに立ち尽くした。 我に返った頃には、加害者の姿はなかった―― 歩道の歩行者=障害物 先に申しておくと、筆者は札幌や東京などで暮らす、生粋の都会っ子だ。 そんな都暮らしの中で、いくつもの凶行を目の当たりにしてきた。 いずれも、犯人は自転車乗りであった。 □傘差し運転 □スマホながら運転 □ヘッドフォン装着運転 □歩行者の横を爆速ですり抜け □ベ