国内最大の指定暴力団「6代目山口組」(本拠・神戸市)が分裂した。現執行部に反発するグループが離脱して「神戸山口組」を設立した。警察当局が両派による抗争を警戒するなか、長野県飯田市では6日に暴力団関係者の男性が撃たれ、死亡した。容疑者として6代目山口組系の組幹部が逮捕された。男性は6代目山口組系から神戸山口組系組織に移ろうとしていたという。群馬県内外で、拳銃の調達や襲撃要員の確保など抗争に向けた準備ともとれる動きが出ている。 「ギョクつきで手に入らないか」 関東在住の元暴力団幹部の携帯電話に8月下旬から、そんな依頼が相次いでいるという。元幹部は取材に「拳銃を欲しがっている。ギョクは実弾だ」と答えた。依頼は9月に入ってもあり、これまでに8件を数えた。 山口組が2グループに割れた時期と重なる。元幹部は依頼主を明かさないが、「複数の仲介者をはさんでいるが、おそらくどちらもだ」と、両グループが拳銃調