彫金教室で学べる技法の1つ「ロストワックス」。 ロストワックスとはロウソクの塊のようなものです。 ワックスを削って製品と同じ形の型を作り、その型を石膏で覆い固め、火を当てると中のワックスだけ溶けてなくなります。 ワックスが溶けてなくなった場所には型どおりの空洞ができます。そこに金や銀などの溶かした金属を流し込む事によって作った型どおりのジュエリーを製作します。 おおぶりで動きの多いアクセサリー(スカルリングなど)を作るのに向いていて、現在販売されている多くのジュエリーはこのロストワックスで型を作っています。 左・ブロック状のロストワックス 右・ロストワックスを削って作った原型 上の写真左にあるように、ロストワックスには色違いで種類がいくつかあります。 主に使うのは青・緑・紫の3色です。 これらはそれぞれ硬さが違い、青→紫→緑 の順で硬くなっていき、作るジュエリーの形状や季節による温度差
暑いですね。工場見学が好きな私でも、さすがにこの時期は暑さが厳しい鋳物工場の見学は遠慮したくなります。せっかく採用できた新人も、夏の工場の環境に耐えかねて退職してしまうことが多い、と鋳物メーカーの経営者の方から聞いたことがありますが、さもありなんと思います。 そんな厳しい鋳物工場の環境を一変させる革命的技術が、鋳物用の砂を氷で固めて造型する「凍結鋳造システム」です。かつて本ブログでこの技術について紹介したことがありましたが(こちら)、昨年末、実際にこの凍結鋳造システムを導入して生産を行っている三共合金鋳造所(大阪市)を訪問させていただく機会に恵まれました。猛暑の中、ふと鋳物工場の操業環境が気になったので、同社の模様を紹介したいと思います。 三共合金鋳造所は、鋳物メーカーとしては珍しく鋳鉄と銅合金鋳物の両方の鋳造を手がけているのですが、得意先である大手鉄鋼メーカーからの特殊な鋳物に対するニー
家庭で気軽に、金属の彫刻やアクセサリーを作れたら楽しいと思いませんか? このページでは、美しい銀白色の光沢を持つピューターという金属をつかった鋳物作りを紹介します。 ピューターショップ。英国の街を歩いていると、繁華街の高級ブティックの間に、小さな鋳芸品を店狭しとばかり並べてある店に出会うことがよくある。おもてには Pewter Shop と美しい文字が書かれ、思わずショウウィンドウの中に見入ってしまう。思いきって店内にはいると、上品な老店主がにこにこしながら、聞くままに話してくれる。これらの美しいピューター鋳物は、イングランド北部地方の言わば民芸品で、地方の人々が家庭内で楽しみに製作したものを、ピューター屋が買い集めてくるのだそうだ。 これは、『金属』という雑誌に連載された「日曜鋳物師のすすめ」の一節です。偶然この文章に触れて、私もピューター鋳物を作ってみたいと思うようになりました。しかし
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