アドベンチャーゲームはコンピューターゲームの歴史の中で最も古典的なジャンルのひとつで、テキストとイラストを組み合わせてキャラクターやその場の状況を表現し、さまざまな課題や謎をプレイヤーに解かせながらゲームが進行していく。 推理ものや育成ものが生まれたり、アニメーションによる表現やLive2Dなど技術的な進化も見せているが、ゲーム性や表現手法に大きな変化は生まれていない。それは今回レビューを行うVRゲームの『東京クロノス』も同じで、基本的にはキャラクターの立ち絵を見ながら流れてくるテキストを読んでいくビジュアルノベルのような形式を採っている。 静止したキャラクター表現をうまく使い、極限の臨場感を演出 導入部分が始まると、目の前には主人公の櫻井響介が立っている。よく見ると彼は自分の動きをまねて動いている……いや違う、これはVR世界で生まれ変わった自分の姿だ。見た目こそ違えど、それでも自分の意思
![『東京クロノス』レビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c84b3e7969da07a012bdaea05e4daa22487d1891/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsm.ign.com%2Ft%2Fign_jp%2Fscreenshot%2Fdefault%2Fscreenshot-2019-02-27-vr_6dz9.1200.png)