◯コップの中の嵐 ラーメンオタクの間で、ちょっとした嵐が起きている。簡単にいえば、ラーメンは体に悪いか、そうでないか。発端は先月末に亡くなった北島秀一さんが友達に語ったとされる言葉である。曰く、『これで僕が死んだら、北島はラーメンのせいで死んだと言われてしまうだろうけれど、僕の病気とラーメンはまったく関係無いということを、僕が死んだ後に必ず伝えて欲しい。』とのこと。この内容について、北島さんに近い人たちはラーメン愛の象徴として美談のようにとりあげているのだが、一方で、北島さんと古くから付き合いのあった人の一人は、「病気と食生活の関係を認めた上で愛を貫いたのなら潔いし、自らを食生活の乱れに対する警鐘とするならそれはそれで有益なのに、そうでないことが残念でならない」と嘆いている。 僕のスタンスは後者とほぼ同じである。先に肝臓の疾患で亡くなった武内伸さんもラーメンの食べ過ぎ(と、酒の飲み過ぎ、要