これは小学生の頃の話だ。 俺と親友の2人は、近所の空き地で枝豆を育てていた。 春に種を植え、毎日学校に行く前に水やりをしていた。 芽は、日々大きくなっていった。 3ヶ月ほどすると、立派な豆が沢山できた。 そして忘れもしない夏休みの前日、俺は親友と明日収穫しようと約束した。 手で取れるかな? クワがいるんじゃない? どうやって食べよう? 焼く? 煮るんじゃないかな? じゃあ鍋とか用意せんとね 俺は家に帰ったが、抑えきれないワクワク感を何とか抑え込もうと、ファミコンで必死にまぎわらそうとした。 だが異常なほどのワクワク感は収まる気配が無かった。 これが育てる楽しみなのか・・・。 俺は子供ながらにそう思った。 俺は悶々としながらも扇風機をお供に、ファミコンに熱中した。 そして6時ごろ、父ちゃんが帰ってきた。 「メシ食うぞーーーー」 その日の晩御飯は、カレーと唐揚げと枝豆だった。 おっ枝豆か。収穫
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