【コピアポ(チリ北部)國枝すみれ】33人の作業員の救出作業が間近に迫ったチリ北部サンホセ鉱山で10日、マニャリク保健相が会見し、「作業員はみんな自分が最後に地上に出ると言い張っている」と話した。事故が起きれば救出作業が止まる可能性もあるが、2カ月以上を地下で共に過ごした作業員らは驚くべき友情を見せている。 1人を地上に引き上げるためには、救出カプセルに乗っている約10〜15分を含め約1時間かかる。政府は作業員を3グループに分け、最初と最後のグループは健康状態と精神状態が良い作業員にすると決めた。 保健相は「政府が決めた救出の順番に対し、地下から抗議してきた。33人は結束が強く、意気盛んだ」とうれしそうに話した。救出の順番は11日にも発表される予定。 【関連記事】 【現場を写真で見る】チリ:鉱山落盤事故 <チリ落盤事故>13日に救出開始 完了に2日 <チリ落盤事故>トンネル貫通