新型コロナウイルスの感染拡大が続くイタリアでは、死亡した人が3400人を超えて中国を上回り、世界で最も多くなったほか、フランスとアメリカで、感染が確認された人が1万人を超えました。 また、感染者は、イタリア全土で外出を控えるよう求める措置がとられた今月10日以降、およそ3万人増えて、4万1035人となりました。 イタリアでは、感染者のうち死亡した人の割合を示す致死率が19日の時点でおよそ8.3%と、先月WHO=世界保健機関などの合同調査チームが発表した中国全体の致死率の3.8%を大きく上回っています。 これについてWHOで危機対応を統括するライアン氏は18日の会見で、「イタリアで高齢化が進んでいることも致死率が高い理由かもしれない。また、大勢の患者が病院に押し寄せ、医療水準が保てていない環境もあると思う」と述べ、高い致死率の背景には、高齢化が進んでいることと、患者の数が医療機関の対応能力を