イスラム教徒(ムスリム)は世界で約16億人。キリスト教徒に次いで多い。日本でも、ムスリムの外国人旅行者が増え、空港に礼拝室を設けたり、ハラル対応の飲食店が増えたりするなど、「おもてなし」の機運が高まる。一方で、海外で頻発するイスラム過激派によるテロにイメージを重ねる人もいるだろう。そんななか、日本社会で暮らしながら、改宗して、ムスリムとしての生活をスタートさせる日本人もいる。 (ノンフィクションライター・中原一歩/Yahoo!ニュース 特集編集部)
イスラム教やキリスト教、ユダヤ教などの一神教と、日本の神道などの多神教。互いに理解しあうことは可能なのでしょうか。日本では珍しい女性の中東研究家として活躍する岩永尚子先生が、ご自身のアメリカ留学体験をもとに解説します。 イスラム教の創始者であるムハンマドが布教を開始する以前は、中東のおもな宗教は多神教であったといわれています。そのため、現在のイスラム教の聖地であるカーバ神殿にも、かつては多神教の神々の聖像が多数祭られていたそうです。 ですが、イスラム教では偶像崇拝は忌むべきものとされ、1日5回とされる礼拝は「神は偉大である。アッラー以外に神はない」という言葉で始められます。このイスラム教の布教によって、こうした多神教の神々の聖像は破壊されたといわれています。 では、そんなイスラム教徒が多神教、神道や仏教などを理解できるのかという問題ですが、おそらく一般のイスラム教徒には理解できないと思いま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く