与えられた正の数の正の平方根の小数表示を求めるために、ここではまず漸化式を立てて、一般的な求値法を求める。そして、求値の明確化のために、開平法と呼ばれる筆算の原理を導出する。以下は十進法表示の場合だが、他の位取り記数法でも同様な計算で求められる。ここで述べるのと基本的には同じ方法で、立方根を求める開立法や、もっと一般に n 乗根を求めることも可能である。 与えられた √x (x > 0) に対し、10k の位 ak (k ≤ n) を求める: x の首位を an とする。つまり、n は √x < 10k+1 を満たす最小の k とする。また便宜上 ak = 0 (k > n) とする。 √x の 10m の位より上(かみ)の位 pm は分かっているとし、10m の位 am を求めるとする。すなわち とおく。 正方形ABCD の面積は 10−2mx, 青い正方形の面積は 100pm2 で、橙