NECは8月25日、公共図書館の利用活性化や業務効率化を実現する複数のシステムをSaaS型で提供する「GPRIME(ジープライム) 電子図書館サービス」を発売した。価格は初期費用が50万円から、月額利用料が5万円から(いずれも税別)。 同社によると、同種のサービスのSaaS形態での提供は国内初とのこと。 新サービスは、図書館員や住民が郷土に関連する情報や書籍をWikiの仕組みを用いてWeb上で事典のように作成・蓄積・閲覧できる「わいわいライブラリー」、複数の図書館の垣根を越えて図書館員やボランティアなどがコミュニケーションできる「SNSサービス」、都道府県内の図書館や大学の蔵書を一括検索できる「横断検索サービス」、従来は主に紙書類を使用していた図書館間の相互蔵書貸借業務を支援する「ILLサービス」の4メニューで構成する。 「GPRIME(ジープライム) 電子図書館サービス」 わいわいライブ
国立国会図書館の蔵書をインターネット経由で有料公開する構想が浮上している。既存の出版ビジネスとの共存に課題もあるが、利用者から使用料を徴収し、作家や出版社に分配。実現すれば、絶版本などが自宅で手軽に読めるようになる。構想の背景には、米グーグルが世界規模で進める全文検索サービスの衝撃がある。 国会図書館は蔵書のデジタル化を進め、10年度末には同館が所蔵する国内図書の4分の1にあたる約92万冊がデジタル化される見込みとなった。長尾真館長が、急増するデジタルデータの活用の仕組みを日本文芸家協会や日本書籍出版協会の幹部らと協議してきた。 長尾館長らの構想では、新設する非営利の第三者機関「電子出版物流通センター」(仮称)に、同館の図書データを無料で貸し出し、センターがネット公開する。利用者は数百円程度の使用料で、本を借りるようにパソコンで本文を一定期間読める、といった利用法が検討されている。
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