子授けの御利益があるとされ、自宅に持ち帰って願い通りに子を授かれば元の場所に戻すという“暗黙のルール”がある兵庫県丹波篠山市川原の「子授け地蔵」。2021年4月、数十年ぶりに姿を消し、子宝を望む人のもとへ“出張”に出ていたが、今月7日、地元住民が元の祠に戻っていることに気づいた。約3年ぶりの“帰宅”と、誰かの子授けの願いがかなったかもしれないことに住民らは大喜び。「ほっこりした。もし赤ちゃんができたのなら、めでたいことや」と小さな集落の一大ニュースになっている。 【関連写真】たくさんのお供え物とともに 地蔵は赤い前掛けなどが施された高さ40センチほどで、地蔵と名がつくものの顔などはなく、見た目は普通の石。この地蔵のことが記された史料はなく、住民の間で脈々と「御利益がある」と伝えられてきた。 一方、御利益が本当にあるのかどうかは不明で、▽持ち帰るときは誰にも言わなくていい▽「誰だったのか」な