よく眠れるのは健康な証拠である。一方、不眠はビジネスパーソンによく見られる症状である。年をとると、眠れないという訴えは増える。よく眠れないまま仕事に出た場合、職場で高いパフォーマンスを一日中、発揮するのは難しい。連日になればなおさらである。また、不眠はメンタルヘルス不調のリスクでもある。 眠れないと感じたとき、正しく対処することはビジネスパーソンとして大切なことだ。今回は眠れない時の対処法を紹介しよう。 ●不眠のいろいろ 眠れない状態には3種類ある。寝つきが悪い場合、途中でたびたび目が覚める場合、午前3時のように早すぎる時刻に目が覚めてそれ以降は眠れなくなる場合である。医学的には各々、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒と呼ぶ。一般には寝つきが悪いことを気にする向きが多いが、むしろ中途覚醒や早朝覚醒に注意したほうがよい。 不眠と感じる原因も様々であるが、大きく分けて、眠る環境によるも