名古屋市千種区の東山動物園で30日、野生のニホンザル1頭が同園のニホンザル舎に入り込み、捕獲された。 今週初めから、同市南東部の住宅街で目撃されたサルとみられ、同園では「園内のサルを見て、新しい群れを見つけたと思ったのではないか」としている。 同園の発表によると、捕獲されたのは推定年齢4〜5歳で、体長55センチの雄。園内にあるニホンザル舎の塀(約6メートル)を越えて運動場に入り、さらに奥の部屋に入ってきたという。 サルには動物愛護法で義務付けられているマイクロチップが埋め込まれておらず、野生の群れからはぐれたとみられる。 小林弘志園長は「東山には雌ばかり11頭が暮らしている。雄の習性で新しい群れを見つけたと思って近づいてきたのだろうが、受け入れられるかどうかは分からない」と話し、野生に戻すことも検討している。