二十歳の門出を祝う成人式が10日、各地で一斉に開かれる。今時の成人の日は――。 「就職に向けて勉強中」「クッキーの生地作りと店番をしてます」。大阪府茨木市で9日、一足早く府北部の支援学校の卒業生らを祝う会があり、約50人が新成人となった決意を発表した。教員や作業所の職員らが手作りで始めた会で今年28回目を迎えた。男性教諭(55)は「卒業生がそれぞれ元気に作業所などに通っている。たくましくなりました」と目を細めた。 式典で「大人になる自覚」を促そうと、様々な工夫をこらす自治体も多い。 兵庫県小野市では、「大人として社会貢献にかかわる契機としたい」と式の参加者にペットボトルのキャップ持参を呼びかけている。温暖化防止に加えて、800個で1人分のポリオワクチンを購入できるという。回収を始めた2008年度は11万個だったが、今年は新成人18人がスーパーや学校など36カ所に回収箱を設置。今年度は