ライトノベルに限らず、小説の翻訳というのは色々な困難を抱えています。 日本語における多彩な一人称、二人称が英語ではIとYouにしか訳せないという制約などは、日英翻訳で常々良く言われていることです。日本語であれば、私/僕/俺/ワシ/あたし/あちき/オラ....などの一人称を使い分けることで、話者の性格や社会的身分などを表現することが可能ですが、英語ではすべてIと訳さざるを得ず、失われたニュアンスを別の方法で表現しなくてはなりません。会話文の語尾なども、キャラクター描写には重要なファクターですが、英語では別の方法に置き換える必要があります。 しかし、アニメやマンガ、ライトノベルでもしばしば現れる「キャラ語尾」は、お手上げとしか言い様がないでしょう。「〜だっぴょーん」などと発言するキャラの台詞を、いったいどう訳せばいいのでしょうか。 前回、見てきたように、ライトノベルの英語翻訳の世界ではこういう
最近はベイジアンが増えてきて、実用分野での利用も進んでいるようだ。話題としては知っておきたいが、世間一般には理解に混乱を生んでいるようだ。 ベイズ推定は入門レベルの統計学の教科書ではオマケ的な扱いがされており、実際に伝統的な統計手法を拡張している面が強い。そういう意味では、誤解や混乱があっても仕方が無い。 利用する必要があるのか無いのか良く分からない点も多いのだが、知らないと告白するのも気恥ずかしいかも知れない。自分ではベイズ推定で分析を行わない人が、ベイズ信者と話をあわせるために最低限知っておくべき事をまとめてみた。 1. ベイズ推定とは何か? ベイズ推定とは、ベイズの定理を応用した推定手法だ。端的に理解するためには、最尤法に事前確率を導入している事だけ覚えれば良い。これで哲学的議論を全て回避してベイズ推定を把握することができる。 下の(1)式ではπ(θ)が事前確率、π(θ|x)が事後確
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く