アメリカでは“ヤング・アダルト”と呼ばれる日本のライトノベル(以下、ラノベ)がアメリカに上陸する。日本のラノベの販売額は2009年に301億円にのぼった。 そのラノベが米国の10代を魅了している。オタク文化を研究するメディアICv2によると欧米のアニメの市場規模は3億ドル(約345億円)に達している。人気の小説がハリウッドで映画化されるように、人気のラノベはアニメ化される。そしてアメリカのオタクは原作のライトノベルを読み始めているのだ。 アニメの原作のラノベが英訳されて出版されることも増えた。これまではKADOKAWAなどの大手が中心だったが、新規参入したのがJ-Novel Clubだ。ラノベをストリーミング形式で提供するいわば“ラノベ版ネットフリックス”だ。 J-Novel Clubの創業者でCEOのSam Pinanskyは東京に在住。「巨大な成長の可能性が感じられる」と彼は言う。「ラ