この人たちは今、機嫌が悪い、とわたしは思う。よくはわからないけれど、少なくとも上機嫌ではない。直前の会話をふりかえる。何か気を悪くする要素があっただろうか。あるいはもともと腹を立てていたから絡みにくい返答をしたのだろうか。 わたしはさらに会話をさかのぼる。そうしながら目の前の上司の仕草をスキャンする。ティーカップを置くとき、本来の位置からずれたところに置いたようで、カップがソーサーの溝を滑り落ち、かたんと音をたてる。おお、と上司がつぶやく。なぜだか周囲を見渡し、しつれい、と言う。わたしはあいまいにほほえむ。なにか言ったほうがよかっただろうかと思う。いや、ここはだまっているべきだと決める。隣の先輩の気配をうかがう。先輩にリードしてもらうほうがいい。 先輩はふう、とため息をつく。マキノさんってしょっちゅう飲み物こぼしてませんか。こぼしてない、と上司がこたえる。少なくとも今は。ほら、ソーサーはき
言葉が丁寧すぎる方はいつまでたっても信用されないって、ご存知ですか。 言葉の装飾をつけすぎて、自分の心に厚化粧をしてしまうことって、ありませんか。 そして、敬語メタボになってしまうときはありませんか。 経験上、過度に丁寧な敬語を使う限り、いつまでたっても若手扱いをされる気がします。 はっきり言うと、「慇懃無礼な若手感」っていいことないのです。 逆に言いますと、敬語の最適解を適宜選択できる人は、とてもmatureに見えます。 礼儀正しい社会人であろうとして言葉の装飾が多くなる ↓ 内容がわかりづらいため、上司のいらいら・お怒りボルテージが上がる ↓ 自分の言葉のせいで怒られていると気づかず、ますます丁寧に話そうとへりくだり、必要情報を伝えられない ↓ ますます「おめーいみわかんねーよ」と怒られる ↓ 「アイツ何言ってるかわかんない」と信用を落とし、評価が下がる 特に、若手社会人の方は、上記の
先月末に、cp+が開催されていたので、各社の新製品が続々と発表されたりして、それはそれは刺激的な時期だった。フラッグシップに該当するような機種の発表も多買ったので、目移りしていた人もたくさんいるんじゃないだろうか。 僕もそのうちの一人ではあるけども…。 ペンタックスからフルフレームのデジタル一眼が発表されることは随分前から分かっていたことだったし、そのスペックについても大体は噂の通りだったから、大して驚くことはなかった。 個人的に一番驚いたのは、シグマのsd Quattoroだったと思う。全く予想していなかった機種だったというだけでなく、そのデザインも従来にないものだったので、発表を聞いて驚き、デザインを見てまた驚いた。 どのカメラもスペックはものすごいし、使いこなせればすごく綺麗に撮れることは間違いない。好みの差こそあれど、どのカメラを使ってもキレイな写真が撮れることは間違いない。 新し
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