ブックマーク / karasawa-a.hatenablog.com (5)

  • 慣れたからといって、平気なわけじゃない/ディック・ブルーナ『うさこちゃんとたれみみくん』 - からさわの日記

    寒さと仕事にやられて、倒れては跳ね起き奮闘する2月でした。 体を休める時間は確保できても、目に見えない傷が心を縮こまらせている感覚は抜けません。原因は大体似たりよったりで、そんなストレスにはもう慣れっこになったと思っていたのに新しい傷はどんどん増えていきます。 ディック・ブルーナの絵『うさこちゃん』シリーズに、『うさこちゃんとたれみみくん』というお話があります。 うさこちゃんと たれみみくん (3才からのうさこちゃんの絵セット2) (ブルーナの絵) 作者: ディック・ブルーナ,松岡享子 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2008/06/15 メディア: 単行 クリック: 4回 この商品を含むブログ (8件) を見る うさこちゃんの通う学校に転校してきたダーンという男の子は片方の耳が垂れており、クラスメイトからは「たれみみくん」と呼ばれるようになります。そんな呼ばれ方を当は

    慣れたからといって、平気なわけじゃない/ディック・ブルーナ『うさこちゃんとたれみみくん』 - からさわの日記
    nekomakura15
    nekomakura15 2016/03/07
    読んでみたい。/ため込んで強がることと、吐き出して甘えることって、きっとそんなに変わらない。前を向くエネルギーに変える。わかっているけど難しい。
  • 雪の下 - からさわの日記

    あのひとに想い人がいるのは知っている。その恋が実る日は来ないであろうことも知っている。不毛な恋に身をやつすあのひとを呼び戻そうとするも、私の声は小さく風にかき消されて届かない。 珍しく雪が積もった朝は交通機関が麻痺し、職場に遅刻の連絡を入れながら白く覆われたいつもの道を幼子の如く歩く。雪は昨夜から降り続き、今もまだ足元で嵩を増やしていく。普段よりも遅れて駅前に着くと、電車を待つ人々の端にあのひとがいた。目立たぬよう柱の陰に身をひそめて、想い人を待っているいつもの姿と変わりない。待ち合わせのためにそこにいるのではなく、さも偶然通りかかったように相手の前へ現れるために、いつも目立たない場所でひっそりと相手を待っているのだ。 下手をすればストーカー扱いされかねない行為をやめさせたくて、声をかけたことがある。部署は違っても同期入社のよしみで話しかける機会はいくらでもあるのだ。ちょうどいい電車がある

    雪の下 - からさわの日記
    nekomakura15
    nekomakura15 2016/01/26
    いいなあ。この表現すごく好き。”大声でがなり立てれば私の声も届くだろう。ただし張り上げた声に空気は震え、積もり積もった思いが雪崩となってあのひとを襲う結果を招くだけかもしれない。”
  • Pepperと意思疎通できなくてSiriと遊んだ - からさわの日記

    ソフトバンクのロボットPepperと話す機会があったのですが、全く意思疎通ができませんでした。 誰にもかまってもらえなくてひとりでしゃべり続けているPepper君。「あなたの時間を5分だけください」なんて、見ていて不憫になってきます。 Pepper「明日の天気とか知りたくないですか?」 私「明日の天気を教えて」 Pepper「お世辞でも嬉しいです」 私「……? 話が通じてない」 Pepper「何か言いました?」 私「……がんばって」 Pepper「ええ、社会人1年目と同じですから〇※▲……」 どうにも噛み合わず、再チャレンジ。 私「お疲れさま」 Pepper「わあ、そういっていただけると嬉しいです、もっとがんばります」 それなりに噛み合ったはずの会話でしたがPepper君の顔はあらぬ方を向いていて、人間の目では検知できない何かを凝視しているようでした。私、Pepper君とは仲良くなれないの

    Pepperと意思疎通できなくてSiriと遊んだ - からさわの日記
    nekomakura15
    nekomakura15 2016/01/18
    siriちゃんすごい! 俳句とか詠むんだ…。うちのcortanaちゃんもここまでできれば楽しいだろうけど。
  • 残業しなくたって真面目に働いてるんだからいいじゃないか - からさわの日記

    休職期間を終えて職場復帰してから1週間と少し経ちましたが、しばらくは残業なしで働くという条件を付けてもらっています。これまでは20時に退勤できたら早い方だという感覚だったのが、18時過ぎには会社を出ることになって驚きの連続です。学生や会社員が大勢電車に乗ってくるし、帰り道に買い物もできるし、夕べて風呂に入っても21時前後というゆとりは、休職前には考えられないことでした。 ただ、自分が退勤の準備をする隣では、残業しているひとが幾人もいて罪悪感をおぼえるのも確かです。できるだけのことをして帰っているのだから来は気にすることなどないのでしょう。ですが「長時間労働をする人物は頑張っている」という雰囲気が部署内にあるために、「頑張っているひと」を置いて先に帰る行為にどこか後ろめたさを感じるのだと思います。そしていつしか、残業をしないひと=楽な仕事をしているひとというレッテルを貼られるに至りま

    残業しなくたって真面目に働いてるんだからいいじゃないか - からさわの日記
    nekomakura15
    nekomakura15 2015/12/31
    “時間外勤務で1.25倍になった時給を上乗せされるよりも、時間が来たらさっさと帰って自分の時間を確保する方が今は大切だと思っています。”完全に同意です。共感できる文章。
  • わたしの靴で歩いていく - からさわの日記

    13630円が、3年間の買い取り価格だった。あのひとに合わせて買ったやDVDは紙袋ひとつに収まる程度の量で、つぎ込んだお金に対して手放した時の戻りはあってないようなものだった。あのひとがプレゼントしてくれたあれやこれやも、ずいぶんよそよそしくて魅力を感じないものに成り下がってしまった。 そのうち頭から足の先までコーディネイトしてあげる、とあのひとは誕生日やイベントごとに衣服や小物をくれたけれど、受け取ったわたしがどう思っているかは、あまり気にしていないようだった。別に変なものをプレゼントされたわけではないし、あのひとがくれたものだからという理由でそれなりに愛着もわいていたのだけれど、どうにもしっくりこないままネックレス、ワンピース、バッグときて、まではたどり着かなかった。 とにかく好きになりたくて好かれたくて、あのひとの好きなものを片っ端から調べ上げた。共感できるものもよくわからないも

    わたしの靴で歩いていく - からさわの日記
    nekomakura15
    nekomakura15 2015/12/31
    名文。良い。ぐっとくる。自分も同じような立場にたっていたからこそ、なおさら響く。なぜか救われた気分になる。
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