上達のほどが分かるのではないだろうか。日本MSの開発子会社、マイクロソフト ディベロップメントのAI & Research部門プログラムマネージャーの坪井一菜氏は「2016年時点の歌声は良くも悪くも機械的」と振り返る。 りんなが目指すのは、人と共感してその人の力をより引き出すということ。坪井氏は「りんなを『日本一身近でエモい』国民的AIにしたい」と話す。 共感できるAIというテーマに取り組む中で、誰でも共創や共感を生める活動として「歌」にあらためて着目した。 共感を目指すためには、機械的な歌声ではなく、より人間に近い自然な歌声を目指すべき――。そこで、りんなの声を担当する人の歌声データをディープラーニングで統計的に処理し、歌声をモデル化した。モデル化のために、歌声を約700分録音したという。