iPadの画面サイズは、対角9.7インチ。タテ197ミリ×ヨコ150ミリなので、日本の文庫本の見開きにピッタリ合わせたようなサイズなのをご存じだろうか? 私の知り合いのデザイナーは、最初に見て「小さいな」と言った。 いま、スマートフォンやタブレットの画面について、フィロソフィーから大きく2つの勢力ができてきているのをご存じだろうか? 『本を作る男-シュタイデルとの旅』(ドイツ、2010年)というドキュメンタリー映画に、世界一美しい本を作る男、ゲルハルト・シュタイデルという人物が出てくる。錚々たる世界の芸術家たちが全幅の信頼をよせるシュタイデルの技術だが、iPhoneを使って電話で色あわせの相談をやっていた。 職人技に支えられているはずの美術印刷の世界で、なんとなくいいかげんな気もするが、本物の職人ほど合理的な方法を選ぶものだ。いまから30年も前、私は刀の研ぎ師とお話をしたことがあるが、彼は
![スティーブ、そのことだけは間違っている! ~iPhone以上、iPad未満の需要 - 週刊アスキー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/27509ce9d8a344fcd44f1f9d1af14d6c73cb03af/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fweekly.ascii.jp%2Fassets%2Fimg%2Fnoimage.png)