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コラムと細貝萌に関するnekomeandonbvbのブックマーク (18)

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    細貝萌は、ドイツ・ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトから日のJ1リーグに所属する柏レイソルへの完全移籍を決めた。 2016年8月、ヘルタ・ベルリンから新天地を求めて再チャレンジを始めたドイツ南部の大都市では様々な出来事があった。細貝が師事してシュトゥットガルトへの移籍を決断する動機となったヨス・ルフカイ監督がシーズン開幕から数試合で辞任したことは青天の霹靂だった。また細貝自身もシーズン序盤に右足太もも前を肉離れし、続けて右足小指の骨折にも見舞われて苦境に陥った。骨折直後に痛み止めの注射を打って強行出場した第9節のディナモ・ドレスデン戦は0-5の大敗。人の調子は悪くなく、自らのプレーパフォーマンスだけが敗戦の要因ではなかったが、それでも責任を痛感した細貝は改めて戦線離脱を決意し、そこからハネス・ヴォルフ監督率いる新チームの中で序列に変化が生まれた。 「2017年を迎えてから、何

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    またしてもベンチ入りしなかった。ブンデスリーガ2部第22節のカイザースラウテルン戦。VfBシュトゥットガルトはシモン・テロッデ、オズジャンのゴールでホーム戦に快勝して首位を堅持したが、その歓喜の輪の中に細貝萌の姿はなかった。これで2戦連続のベンチ外で、彼を取り巻く状況は厳しさを増している。 ハネス・ヴォルフ監督が4−1−2−3のアンカーを任せているのは20歳のスイス人MFアント・ギルキックだ。ギルキックは実戦経験が乏しいものの、大きな体躯を生かしてセーフティーなプレーを貫き、主にチームの守備を支えている。センターバックのティーモ・バウムガルトル、マルティン・カミンスキーとの連係もスムーズで、前線に攻撃性能の高いFW陣を多く配備するチーム構成の中ではバランスが取れている。その証拠にチームは5連勝していて、2位・ブラウンシュヴァイクとの勝ち点差が徐々に開き始めている。1年での1部復帰が至上命題

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    ウインターブレイク明けのVfBシュトゥットガルトはリーグ戦で3連勝し、ブンデスリーガ2部で首位に躍り出た。長くトップを堅持していたブラウンシュヴァイクと勝ち点4差を付け、ようやく名門チームらしい立場を取り戻しつつある。ハネス・ヴォルフ監督のチーム改革も順調なようで、比較的若い選手を中心にした今のチームの選手構成はフレッシュで躍動感がある。その中のひとりが日本代表FWの浅野拓磨で、ブレイク明け後はゴールこそないものの常時先発出場を果たしており、またポジションもウイング、インサイドハーフと、多岐に渡る役割をこなしている。 そんな中、細貝萌はブレイク明け後初戦のザンクトパウリ戦でベンチ外、そしてデュッセルドルフ戦、ザントハウゼン戦ではベンチ入りしたものの不出場と、苦しい時を過ごしている。 今季の細貝がすでに3度の負傷で離脱した点はマイナス材料だろう。復帰と離脱を繰り返す中で他のチームメイトが台頭

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    細貝萌が厳しい境遇に立たされている。VfBシュトゥットガルトはウインターブレイク期間を利用してポルトガルのラゴスで強化キャンプを張り、チーム戦術の成熟に努めた。ハネス・ヴォルフ監督は自らのサッカー哲学を選手たちに植え付けるために精力的に指導を施したが、その中で細貝はキャンプ直前の1FCケルンとのトレーニングマッチで左足ふくらはぎを打撲して今季3度目の負傷をしてしまった。ただ、今回のケガは深刻な状況ではなく、ポルトガルキャンプの途中にはチームの全体練習に復帰し、トレーニングマッチでもピッチに立った。 今の細貝が抱える悩みは度重なる負傷についてではない。ヴォルフ監督のチーム練習に加われずにリハビリを積んだ影響で、彼のチーム内での序列が不透明になっている点が気がかりなのだ。 「打撲した箇所は良くなって、まだ少し違和感はあるけども、プレーには全く支障はない。監督からも『コンディションは悪くない』と

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    細貝萌の2016年は激動だった。 年初はトルコの古都・ブルサに居た。2015年8月27日にドイツ・ブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリンからトルコ・シュペルリガのブルサスポルへの期限付き移籍を決断し、新天地へと降り立った。 ブルサでの日々は充実していた。チームでは指揮官が3度代わりながらも、細貝はその都度レギュラーポジションを掴んでピッチに立ち続けた。 「最初は試合に出られないこともあったけど、ボランチ、そしてサイドバックで起用されるようになった。ヘルタ時代は練習参加もままならないことがあったから、チームに必要とされていると感じられたのは素直に嬉しかった。僕をブルサスポルの選手として認めてくれたわけだからね」 ブルサではプライベート面でも充足の日々を過ごした。トルコの人々は温かく親身で、心が安らいだ。 「トルコの人々は多少アバウトなところもあって約束が守られないこともあったけど(笑)。それで

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    右足小指骨折から復帰して2戦目のアウエ戦。細貝萌は80分から途中出場を果たした。復帰初戦の前節・ニュルンベルク戦は86分からの出場だったから、僅かに出場時間は伸びた。チームはアウェーで4-0。これでブラウンシュヴァイクを抜いてブンデスリーガ2部の首位に立った。だが今の細貝は、身の引き締まる思いでいる。 「アウエ戦で先発じゃないことは、今週のセットプレーの練習をした時から分かっていたよ。小指はまだ痛いけど、もうプレーに支障はないから、今後も試合出場できるように頑張るしかないよね。またチームは4-0で勝ったけど、ニュースで報じられているように大勝、快勝という試合内容じゃなかった。もちろんチャンスを決め切ったから4点取れたわけだけど、ボールポゼッションは30%台だったし、シュトゥットガルトのシュートは6で4得点、相手は15で0点だった。効率良く得点して、こういう難しい試合で勝つのは重要な事な

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    右足小指の骨折で戦列を離れていた細貝萌がブンデスリーガ2部のニュルンベルク戦で公式戦5試合ぶりにベンチ入りし、86分にマティアス・ツィマーマンに代わって途中出場を果たした。 細貝がピッチに立った時のシュトゥットガルトは2-1でリードしている状況だったが、チームは同点を狙うニュルンベルクの猛攻を受けていた。 「相手が押せ押せの中での出場だったんで、内容面を含めて難しかったです。ボールが自分の頭上を越えていく感じだったしね。自分の中では相手からボールを奪えるはずのシーンで奪えなかったり、味方から苦し紛れにボールを預けられたシーンもあって厳しかった。感触は今ひとつだったね」 細貝が負傷離脱している間の約6週間、シュトゥットガルトはポカールの2次ラウンドでブンデスリーガ1部のボルシア・メンヘングラッドバッハに敗戦した以外はリーガで3勝1分と無敗を堅持し、順位も首位・ブラウンシュヴァイクに次ぐ2位に

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    インターナショナルウィークによる中断が明け、ブンデスリーガ2部が再開した。現在、シュトゥットガルトは首位・ブラウンシュバイクに勝ち点1差の2位に付けていて、トップを射程圏に収めている。ハネス・ヴォルフ監督体制の下で着実にチーム強化を果たし、各国代表選手がチームを離脱していた中断期間中も仔細なトレーニングを積んで来るべき再開戦に向けて準備を整えている。 右足小指を骨折してリハビリに務めていた細貝萌も11月10日に全体練習へ合流し、順調に復帰への道のりを辿っていた。フィジカルコンディションは良く、久しぶりにボールを蹴った時のフィーリングも申し分なかった。復帰時期はリーガが再開される11月20日のアウェー、ウニオン・ベルリン戦と定めていて、ヴォルフ監督以下コーチングスタッフとも話し合いを重ねていた。しかし、ベルリンへの遠征前々日の金曜日に練習を終えると、太腿前に筋肉の張りを感じたという。 「これ

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    2016年11月9日。細貝萌はチームの通常練習に復帰した。 10月12日の練習でチームメイトに激しく足を踏まれて右足小指を骨折した細貝は、3日後のブンデスリーガ2部第9節のディナモ・ドレスデン戦に痛み止めの注射を打って強行出場するも、チームは0-5の完敗を喫してしまう。細貝自身はアンカーのポジションで懸命にプレーしてフル出場したが、その後、麻酔が切れてからは激しい痛みに襲われ、ハネス・ヴォルフ監督やチームドクターらとディスカッションした末に、小指が完治するまで一時戦線離脱してリハビリに努めることを決断した。 当初、クラブからは細貝の負傷が全治10日と発表されたが、人とドクターで話し合った感覚では3週間前後のリハビリを覚悟していたという。ただ、日常的にスニーカーを履けないほどの痛みは想定外だったようで、日が経ち、辛いリハビリを重ねる中で次第に彼のストレスは溜まっていった。 「やっぱりリハビ

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    VfBシュトゥットガルトはブンデスリーガ2部第11節のカールスルーエ戦で2-1と勝利した。同じバーデン=ヴュルテンベルク州を拠地とするシュトゥットガルトとカールスルーエとの戦いは激しいライバル関係を形成するダービーで、今季は2部の舞台で激突した。カールスルーエのホームであるヴィルトパルクシュタディオンは当然ヒートアップしたが、そこで先制ゴールを決めたのがシュトゥットガルトの浅野拓磨だった。10分、右サイドから上がったクロスをカルロス・マネがファーサイドで折り返し、ゴール中央で構えた浅野が左足でゴール右隅へ流し込みゴールゲット。浅野はチーム加入から7試合目でヨーロッパ初ゴールを挙げ、代名詞であるジャガーポーズを「一瞬だけでしたけど(笑)」決めて喜びを表した。その後、シュトゥットガルトは2点を追加し、相手の反撃を1点に抑えて3-1で勝利。首位・ブラウンシュバイクとの勝ち点差3の2位に躍り出て

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    ブンデスリーガ2部第9節のディナモ・ドレスデン戦で0-5と完敗したVfBシュトゥットガルト。新任のハネス・ヴォルフ監督とすれば青天の霹靂ともいえる結果だったが、チームの低調には伏線があった。 まず、今季VfLボーフムから完全移籍してきたエースFWのジモン・テローデが負傷欠場した影響は大きかった。代わりに1トップを務めたのはスポルティング・リスボンからレンタル移籍しているカルロス・マネだったが、マネはスピードに特長のある選手で、最前線でのポストワークに難を抱えていた。もちろんマネだけの責任ではないが、シュトゥットガルトはチーム全体の攻撃が促進されずに前半38分からハーフタイムまでに3失点する惨状を晒した。細貝萌は、当時のチーム状況をこう振り返っている。 「わずか6分間でガタガタと崩れるように3点を取られてしまった。結果文字通りの完敗。ジモンは去年もブンデスリーガ2部で25得点もし、2部の得点

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    細貝萌がヘルタ・ベルリンからVfBシュトゥットガルトへ完全移籍した理由はいくつかある。そのひとつにヨス・ルフカイ監督の存在があったことは確かだ。2011年初頭にJリーグの浦和レッズからドイツ・ブンデスリーガのバイヤー・レヴァークーゼンへ移籍した彼がすぐさまレンタル移籍した先が、ルフカイ監督率いるアウクスブルクだった。日人MFの能力を見出した指揮官はその後、ヘルタ・ベルリンでも細貝と揺るぎない信頼関係を構築した。 しかし、今季からシュトゥットガルトの指揮官に就任したルフカイ監督は突如辞任を表明し、チームから去ってしまった。 細貝自身は恩師との別れを冷静に捉えようとしたが、やはり動揺は隠せなかった。 彼はヘルタ時代に、同じくルフカイ監督と別れた後、(2015年2月にルフカイ監督が解任され、新たにパル・ダルダイ監督が就任)大きなダメージを負った経験があるからだ。 だが、彼の懸念はひとまず杞憂に

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    ヨス・ルフカイ監督が突如退任したVfBシュトゥットガルトは、コーチを務めていたオラフ・ヤンセン暫定監督が指揮を執る形でブンデスリーガ2部第5節のアウェー・カイザースラウテルン戦に臨み、このゲームを1−0で勝利した。 ヤンセン監督はルフカイ監督退任直後に細貝萌へ対し、「調子はどうだ?」と聞�き、細貝は「大丈夫、何も問題ない」と返していた。指揮官とすれば、約3週間半の間ケガで戦列を離れていた彼のコンディションをしっかり確認したかったのだろう。ヤンセン監督は元々ルフカイ監督の下でコーチを務めており、『ルフカイ体制』の解体を目論むチーム首脳陣のプランでは、数試合後にその座を退くことが確実視されていた。ただ細貝としては体制の懸念よりもチームの勝利、何よりシュトゥットガルトが今季2部から1部へ返り咲けるように心血を注ぐことのほうが重要だった。そのためならば、どんな犠牲も厭わない。その覚悟を胸に、ケガか

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    「もう、ここで長い間プレーしているような感覚だよ」 細貝萌がドイツ・ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトへ移籍加入してから約2か月が経過した。彼はリーガ2部開幕戦のザンクトパウリ戦にフル出場したが、続く第2節のアウェー・デュッセルドルフ戦の前半11分に左太もも前肉離れを発症して戦線離脱。約4週間のリハビリを経てようやく全体練習に復帰し、再び熾烈なレギュラー争いを繰り広げようとしている。来ならば出遅れた影響で焦りが生まれてもおかしくない状況だが、当の人は平静さを保っている。その様子を確かめるべく、ドイツ・シュトゥットガルトへ赴いた。 シュトゥットガルトのトレーニンググラウンドへ着くと、ちょうど紅白戦が始まろうとしていた。2日前の第4節・ハイデンハイム戦(●1-2)に出場した大半の選手は別メニュー調整で欠場する中、細貝は日本代表の活動を終えてチームに合流したばかりの浅野拓磨と共にゲ

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    浅野拓磨がシュトゥットガルトに来た。ブラジルで開催されたリオ・オリンピックに出場したU-23日本代表選手のFW。今夏、サンフレッチェ広島からイングランド・プレミアリーグのアーセナルへ完全移籍し、そこからレンタル移籍する形でドイツ・ブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトへ加入することが決まった。 21歳の浅野は今回が初の海外クラブ所属になる。日からヨーロッパへ移り住み、プロスポーツの世界で生きていくには様々な困難を伴う。それを先駆者として体現してきた細貝萌は、後輩に出来る限りのアドバイスをしようと思っている。 「シュトゥットガルトから浅野君へレンタル移籍のオファーが出されていたのは当然チームから聞いていたので知っていたけど、彼には他の1部のクラブからもオファーがあると聞いていたから、今季2部のシュトゥットガルトへ来る可能性はあまりないのかなと思っていたんだよね。ただ、選択肢のひとつと

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    8月13日のフォルトナ・デュッセルドルフ戦から約10日が経過した。左足太もも前肉離れを発症した細貝萌は今、リハビリに勤しんでいる。ヘルタ・ベルリンからシュツットガルトへ完全移籍して2試合目の公式戦出場で負傷し、忸怩たる思いでチームを離脱した彼は、新たな心境を携え、ポジティブな時を過ごしている。 負傷の要因はデュッセルドルフ戦の前、公式戦初戦のザンクトパウリ戦にあった。局面での争いで相手選手と交錯して左腿を痛打し、尋常ではない痛みが走った。重度の打撲だったことは確かだが、歩く際にも鈍痛を感じ、ダメージを危惧した。そしてデュッセルドルフ戦では、何の接触もないプレーで肉離れが起きてピッチを離れた。細貝の左腿は打撲による内出血が起きていて、その影響から他の箇所に影響を及ぼしたのだった。 「腿の打撲は予想よりも結構酷かった。でも、ケガの状況は日々良くなっている。肉離れをした箇所は生活していて全く痛み

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    センターバックからボールを受けて、ワンタッチしてターンして味方にボールを預けた。何でもない一連のプレーだ。それなのに、左もも前の筋肉がピンと張りつめた感触があった。異変を察しながらプレーを続けたが、こらえ切れなくなって審判に異常を訴え、ピッチに倒れ込んだ。駄目かもしれない。観念した細貝萌は、ヨス・ルフカイ監督に交代を申し出て、僅か11分でその場を去った。 実は開幕戦の前節、ザンクトパウリ戦で予兆はあった。セカンドボールの競り合いからの流れで、相手よりも一歩先んじてボールを奪い味方に預けた直後、勢い余った相手のキックが自らの左膝上付近を痛打した。腿に強烈な痛みが生じたが、同時に何故か喉の奥を裂傷して大量に出血した。ルフカイ監督がプレーを続行できるか問い質したが、人はプレーし続けると即決した。原因は分からないが、喉奥の出血は腿の打撲のダメージを如実に物語っていた。試合が終わり、自宅に戻っても

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    細貝萌は今、ドイツ・シュツットガルトにいる。 どんなに、この時を待ち望んでいただろう。プロサッカー選手にとって、自らの力を望まれるクラブこそ、その存在意義を示せる場所だ。しかしヘルタ・ベルリンでは想いを遂げられなかった。指揮官の信頼を得られなくては、己の力を注ぐことすらできない。 日からベルリンに渡ってからは苦渋の時を過ごした。キャンプに参加し、その後も黙々とトレーニングをこなしていると、パル・ダルダイ監督は「ここでメニューから離れて、お前はもうロッカーに戻れ」と首を振る。意を汲み取り、チームメイトが鍛錬を続ける中で、ひとりクラブハウスへと歩を進めた。チームが一丸となって新シーズンへ向かう中で、自分は仲間として認められない。その辛苦は如何ほどのことか。ヘルタの練習場は広大で、グラウンドからクラブハウスまでは徒歩でかなりの時間を要する。夏を迎えて爽やかな空気が漂う深緑の歩道を、彼はどんな思

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