昨シーズンは最終節で喜びと安堵の涙を流したが……。根本的な見直しを怠った代償を今シーズン、ハンブルクは支払うこととなった。スタジアムにある1部での時間を表わす時計の針が動き出すのは、いつになるだろうか。 (C) Getty Images 画像を見る ブンデスリーガが創設されてから19985日、ついにこの時が訪れた。 オリジナルメンバーでは唯一、2部リーグに降格をしたことがなかったハンブルクが力尽きた。最終節ボルシアMG戦こそ2-1で勝利したものの、他会場で残留を争っていたヴォルフスブルクがケルンを4-1で下したため、順位の逆転はならず、17位での自動降格が確定したのだ。 それを知った一部の狂信的なファンが、暴徒と化してしまった。試合終了間際、黒煙がホーム、フォルクスパルクのゴール裏を襲い、ピッチには多くの警官隊とスタッフが列を作って待機。非常態勢に選手はいったん、控室へ戻らざるを得なかった
最終戦で伊藤はゴールを演出したものの、ハンブルクの降格は免れなかった。(C) Getty Images 画像を見る ブンデスリーガ1部残留を懸けた最終戦。降格圏の17位・ハンブルクはボルシアMGに勝利したものの、勝点2差で上を行く16位のヴォルフスブルクも勝利したため、クラブ史上初の2部降格が決まってしまった。酒井高徳と伊藤達哉はそろってフル出場し、それぞれ見せ場も作ったが時すでに遅し、だった。 この試合は一旦追いつかれたあとにハンブルクが勝ち越したのだが、そのルイス・ホルトビーの決勝ゴールをアシストしたのが伊藤だった。63分、左サイドでボールを受けると、ペナルティエリア内からマイナスのパス。これをホルトビーが左足ダイレクトで決めた。 今季、ブンデスリーガ公式によれば伊藤は、これを含め2アシストしておりその両方ともホルトビーのゴールだ。 ちなみにキッカー誌のカウントによれば伊藤のアシスト数
自己主張も考え方も、海外で成功するのが納得の伊藤達哉。代表への期待論も聞こえているが、まずはクラブに集中している。 今季、残留争いに苦しむハンブルガーSVに現れた新星は日本人だった。 チームを救う救世主とまではいかないものの、その20歳の登場にスタジアムは沸き、地元紙は日本代表にぜひ、と書き立てる。163cmの小柄な攻撃的MFは、スピード溢れる小気味良いドリブルで相手の守備を切り裂き、フレッシュな存在感でハンブルクのオールドファンたちをも釘付けにした。 彼の名は、伊藤達哉。2015年夏に3年契約でハンブルクにやって来た。1年目をU-19チームで、2年目はツヴァイテ(二軍)に所属しレギオナルリーガで過ごし、そして3年目の今季、シーズン半ばでトップに昇格。 第33節終了時点で19試合に出場、そのうち11試合に先発し、実力で契約延長も勝ち取った。その伊藤が、初めて日本メディアの単独インタビューに
現地時間20日にブンデスリーガ第5節が行われ、ハンブルガーSVはドルトムントに0-3で敗れた。 この試合で、ハンブルガーSVの酒井高徳やドルトムントの香川真司と並んでピッチに立つ可能性があった“第3の日本人”がいた。20歳の伊藤達哉である。 柏レイソルU-18時代に参加した国際大会での活躍がきっかけて2015年にハンブルガーSVのU-19チームへ移籍し、昨季からは4部リーグに所属するセカンドチームで活躍。今季も主戦場は昨季と変わらないが、2週間ほど前からトップチームの練習に参加していたという。 現在ハンブルガーSVは負傷者が続出しており、セカンドチームで評価の高かった伊藤にベンチ入りのチャンスが与えられた。それが20日のドルトムント戦だった。しかし、0-3という厳しいスコアの中で途中出場でのブンデスリーガ1部デビューの機会は訪れなかった。 「1-0とかの試合だったらわからなかったですけど、
初先発を飾ったハンブルグの伊藤達哉が、圧巻のパフォーマンスでドイツ人の心をがっちりと掴んだ。 9月30日に行なわれたブンデスリーガ7節のブレーメン戦。トップデビューを飾った前節のレバークーゼン戦は途中出場だったが、この日は左ウイングとして試合開始からピッチに送り込まれた。すると、前半から積極的な仕掛けを披露し、堂々たるプレーで観客を魅了。単騎でかわす場面もあり、左サイドからのクロスで好機を演出すると大きな歓声が湧いた。足の痙攣で惜しくも53分にグラウンドを去ったが、欧州のトップリーグで確かな存在感を示したのは間違いない。 ホームゲームでサポーターを湧かせた20歳の若武者は、東京五輪世代でもある。しかし、アンダーカテゴリーで日の丸を背負った経験もなく、日本で彼の名を知る者は多くないだろう。では、どのような歩みで欧州に活躍の場を求めたのだろうか。 遡ること、4年前。高校1年生だった伊藤は小学校
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く