8月26日、アーセナルの広報チームからメールが届いた。今夏に同クラブへ加入した浅野拓磨の「ドイツ2部リーグのシュツットガルトへのレンタル移籍が決定した」という内容だった。 その前週、20日に行なわれたプレミアリーグ第2節、レスター対アーセナル戦後の記者会見で筆者が、アーセン・ヴェンゲル監督に浅野の置かれている状況について質問すると、指揮官は「就労ビザが下りなかった」と残念そうな表情で答え、こう続けた。 「浅野は、どこか他のクラブでプレーすることになる。フランスかドイツでプレーしてほしいと考えている。彼の能力の高さを信じているし、彼に適したクラブへ送れるようにしっかりと面倒を見る」 この発言は日英の各媒体で報道され、その後の話題は、浅野が「どこのチームに行くのか」に集中した。 21歳の海外リーグ初挑戦とはいえ、プレミアリーグの強豪からの期限付き移籍である。武者修行に出すのであれば、それなりの