セビージャ移籍後すぐにポジションを確保したかに見えた清武弘嗣だが、直近4試合で出場はゼロ。言葉の問題、スペインへの適応、冷遇のきっかけ...現地記者が独自の目線で日本代表MFの現状を分析する。 清武弘嗣は、この1カ月で「X調査」の対象になってしまった。UEFAスーパーカップのレアル・マドリー戦以降、定位置を確保していた日本人MFだが、直近4試合ではまったく出場時間を得られていない。 今夏ドイツからやって来た青年は、いくつかのハンディキャップを抱えていた。言葉の問題はさることながら、移籍直後に獲得を要望したウナイ・エメリ監督が退任。ホルヘ・サンパオリ監督が新たに就任したが、清武の不運は続いた。練習開始から3日後に負傷し、プレシーズンの大事な時期に数週間の離脱を余儀なくされたのだ。 一時はピッチ上で成果を挙げ、周囲から寄せられる疑念を吹き飛ばした。スピード、突破力、プレービジョン、守備の局面で