[10.12 キリンチャレンジカップ 日本3-0パナマ デンカS] 「始まる前から頭がぼーっとして、今までにない感覚。不安しかなかった」。19歳でのA代表デビュー戦。日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)は試合前の精神状態をそう振り返る。だが、始まってみれば攻守に高いパフォーマンスを披露し、「無失点に抑えられて良かった」とホッとした様子で話した。 先発出場を告げられたのは試合前のミーティング。「緊張かどうかも分からないくらい……」「本当になぜか分からないんですが頭がぼーっとなって……」。先発出場で代表デビューを控える19歳の身に降りかかったのは、かつて経験したことのない異常事態だった。 だが、そんな若武者に経験豊富な選手たちの手助けがあった。「いろんな選手が『思い切ってやれ』と声をかけてくれた。槙野さんも『楽しんでやれ』って言ってくれた」。周囲からの声を明かした冨安は「試合が始まってから