民主党・小沢代表の資金管理団体「陸山会」による違法献金事件に絡んで、小沢代表の元秘書が、ゼネコン側の談合組織の受注調整に関与していた疑いがあることが分かった。東京地検特捜部も、西松建設関係者らの調べから小沢事務所側のこうした役割を把握している模様だ。 元秘書は、西松建設側から小沢代表側への献金額や配分先の調整を小沢事務所で最初に始めたとされる人物で、仙台市を拠点とする東北地方の談合組織に対し、事務所側が受注させたい業者名などを伝えていたという。 今回の事件で政治資金規正法違反容疑で逮捕された、小沢代表の公設第1秘書で陸山会の会計責任者も兼ねる大久保隆規(たかのり)容疑者(47)は、元秘書の後任だった。特捜部は、大久保秘書らがこの枠組みの中で、ダム工事などの受注を目指して違法な献金を始めた西松建設に便宜を図った疑いがあるとみており、一連の経緯を調べている模様だ。 複数のゼネコン関係者に