J1リーグ戦で、歴代最多の182勝を挙げてきたG大阪・西野朗監督(53)。アジアチャンピオンズリーグを制した昨季、アジア最優秀監督に選ばれ、クラブW杯でもチームを3位に導いた。再び世界を目指す今季。J1最長となる8年目を迎えた西野ガンバを追う。 マンU戦3ゴール/11人の「絵」選手に問う 小学校に入学した頃、西野は写生画が得意だった。担任の教師から「二重丸に花丸」を添えられるのがうれしくて、休み時間もクレヨンを握った。校長室の前に飾られたこともある。 「絵を描けているか?」。監督となった今、選手に問いかける。戦術ミーティングでは、白板に並べた11個の磁石をすぐには動かさず、「どう動くかイメージできるか」と考えさせる。3、4本のパスの先に生まれる創造性。芝生のキャンバスに絵を描く力を求めてきた。 G大阪がキャンプを張った宮崎県・綾町。■(チョジェジン)、レアンドロのFW陣、日本代表DF高木ら