脱線したSL=6日午後2時56分、埼玉県熊谷市大麻生、川崎卓哉撮影 6日午前9時32分ごろ、埼玉県熊谷市の秩父鉄道広瀬川原熊谷工場内で、SL「C58」が脱線した。けが人はなかった。 同社によると、SLは4両ある客車と連結するため、倉庫を出て150メートルほど走ったところで脱線。機関車の先頭部分は線路から右に1メートルほどずれて傾き、左の車輪が右の線路に乗り上げて止まった。右の車輪は敷石にめり込んで、内側に曲がった。脱線時の速度は時速20キロ程度だったといい、同社はポイントの切り替えミスが原因ではないかとみて調べている。 SLは「パレオエクスプレス」の愛称で親しまれ、冬季を除いて週末を中心に熊谷―三峰口間を1往復する。6日も運行日だったが、同社は座席指定券と整理券の料金を払い戻し、電気機関車で客車を往復させた。今後、少なくとも10〜13日と15、16日の運行についても同様の対応をする。