環境関連事業「豊富産業」(滑川市)グループの日本車両リサイクル(高倉康氏社長)は17日、高岡市伏木の工場で、JR西日本の老朽化した鉄道車両を初めて解体し、報道陣に公開した。不要になった車両は通常、解体業者が車両基地などに出向きスクラップするが、アスベスト(石綿)対策などにも配慮した専門の解体工場が出来たのは全国初という。 1970年代に製造された長さ22メートルの車両は、解体に先立ち、5日間かけてアスベストを除去。車両の周囲をビニールで2重に覆い、飛散防止剤を表面に吹き付けるなど万全を期した後、日本や米国などで特許を取得した「ギロチンプレス機」を使い、約30分で1両を解体した。 作業は長さ約25メートル、幅約4メートル、深さ約2・5メートルの長細い穴の中に車両を入れ、上から1000トン、左右から各2000トンの重量で圧縮後、細かく切断するもの。鉄くずは県内外の製鋼メーカーなどに販売予定とい