情報通信研究機構(NICT)は7日、太陽の表面で大規模な爆発現象「太陽フレア」が起きたと発表した。爆発規模は最大級で、2006年以来。人体への影響はないが、爆発によって噴出したガスが8日午後、地球周辺に到達し、通信障害などが起こる可能性があるという。 太陽フレアは、太陽の黒点周辺で起こる爆発で、表面のガスが宇宙に放出される。このガスが地球を覆う地磁気にぶつかると、磁気が乱れて電子機器などに影響する恐れがある。 NICTによると、6日午後6時ごろと午後9時ごろ、米国の観測衛星が太陽表面の爆発を捉えた。2回目の爆発規模は通常の約1千倍で最大級だという。ガスの到達は8日午後3時から9日午前0時ごろと予測している。 全地球測位システム(GPS)や航空機通信などに使う短波通信に影響する可能性があり、人工衛星を運用する会社に注意を促している。 NICTの石井守・宇宙環境研究室長は「太陽にはまだ形が複雑