年々、自分が阿呆になってきていると感じる。 開始二文目にして文章の構造に触れるのも気が引けるが、ひとところに所属し続けているかは別の話なので置いておいて、身分のみの話をすると、児童よりも生徒よりも学生よりも「会社員」である期間がぶっちぎりとなってしまった。 ランドセルを背負(しょ)った時間よりヒールを履いた時間が長く、給食を食べた回数より日中にカフェインを摂った回数が多く、「休みたいのに休めない」頻度と踏ん張りどころは増え、花火でなくてお中元、クリスマスでなくてお歳暮、といった具合に。 扶養に入っていた頃の脳内はもっと妄想で溢れかえっていて、空を飛び魔法を駆使して強敵をばっさばっさ倒し、当時過剰摂取していた漫画や小説の推したちとかわるがわる親密になっていた。インプットとアウトプットが目まぐるしく、文章も絵もたくさんかいていた。閃(ひらめ)きも意欲もセンスも彩りもあった。 元来器用ではないの
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