体の芯まで響く汽笛に圧巻の車両。動いたそばから停車する。その感覚が意外にも身近な印象を与える。線路の延伸を求める声は大きい =山北鉄道公園・10月15日撮影 「鉄道の日」の10月14日、JR御殿場線山北駅前の山北鉄道公園に展示されているD52形蒸気機関車(SL)が動き始めた。山北町役場は15日にも同様にD52を運行し、町内外から訪れた多くの観光客に”鉄道のまち”復活を印象づけた。 1968(昭和43)年の引退から48年、公園のシンボルとして親しまれてきたSL「D52」を、国の地方創生を活用して「動かそう」と初めに考えたのは50代の役場職員だった。 この職員を中心に昨年夏から動態化に向けた検討を開始し、地方創生交付金を国に申請。11月に補助金の交付決定を受け現実化した。昨年末に蒸気機関車本体を再び動かすための車両整備と線路12メートルの敷設工事に着手。元SL機関士で全国で蒸気機関車の”復